正月気分もすっかり落ち着いた寒い寒い今日この頃。
2017年のまとめ、なんてものは年末にやっておくものですが、師走をバタバタと駆け抜けて気がついたら年が明けておりました。
そんなわけで「心に余裕を」という今年の目標を掲げつつ、昨年を簡単に振り返ります。
1番の出来事は、伊賀焼の陶芸家さんたちの器を使い始めたこと。
同じ値段帯のコース料理を作っていても、器が違うと見え方が違うし、そもそも考える料理も違ってくるし、向かい合う気持ちが違ってきます。
ずっとイタリア料理に携わってますが、もともと日本的なものが好きだったり肌に合ったりするので、より自然に作れるようになったのかもしれません。
それに関連してか、今年は割烹のご主人や日本酒、和菓子の職人さん達の仕事ぶりから刺激を受ける機会がすごくありました。
陶芸、日本料理、日本酒、和菓子、いずれも伝統と格式があっておそらく色々な決まりごとがあるんだと思いますが、皆さん柔軟で自由な発想と磨かれた技術で新しいものを作り出されていて見習うことばかりです。
「地産地消でイタリアンやりまーす」と店を始めて2年とちょっとの僕のほうがよっぽど狭い枠に囚われてるなぁと反省しきり。
あ、うちの料理が和風になっていくわけではないですよ。
気持ちの話です。
昨年背負い込んだこの諸々の刺激を糧に、今年もより良い店になるように頑張ります!
改めてまして本年もよろしくお願いします。